

補足:「ポイント」の基礎知識-文字・行間の1ポイントとは-
1ポイントは何ミリなのか
ワープロでは通常,文字の大きさや行間を「ポイント(point,ptと表記することもあります)」で指定します.普段なにげなく「10ポイントの文字」などと使っているこの「ポイント」という単位については以外とよく知られていません.不思議なことにさまざまな文献を調べてみても「1ポイントはいったい何が基準で何ミリなのか」明確な答えがでてきません.一般に“おおよそ”1/72インチとされています.
実用上の「ポイント」には「ジドー式ポイント」と「アメリカ式ポイント」二つの基準があり,日本では後者を採用しています.
名称 | mm | インチ | 主に用いられている国 |
| ジドー式ポイント | 0.3759mm | 0.0148インチ | ドイツ,フランス,スイス,スウエーデンなど |
| アメリカ式ポイント | 0.3514mm | 0.01837インチ | アメリカ,イギリス,日本,その他 |
参考および引用文献
藤森善貢 著:「編集出版技術(第2版)上巻 エディター講座」,日本エディタースクール出版部,1978 |
ワープロの標準設定は「なぜ10.5ポイント」なのか
ワープロで新規文書を作成すると,文字の大きさは10.5ポイントが標準設定になっているワープロがあります.
これは,わが国独特の「号数活字」に由来するものです.号数活字は「初号」から「八号」まで9段階があり,五号(鯨尺の1分)を中心にして大きさが決められています.実は,この「五号」がほぼ10.5ポイントであるため,便宜的に「五号」の置き換えに10.5ポイントを使っているわけです.
当然,現在では「鯨尺」を公用単位に使うことがありません.また,号数活字の表記を使うこともほとんどありませんが,活版組版の分野でごく一部に号数活字や組版の間隔調整用に使うことがあります.「号数」も「ポイント」も慣用単位ですが,「ポイント」が現在でもワープロやDTPに使われているのは不思議といえば不思議です.
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