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本文書体・大きさと行間の決め方
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段落に用いる書体を「本文書体」とよびます.本文書体は,その文書でもっとも多く用いられ,文書書式の基準となる書体です.“読み疲れ”しない書体を選ぶとともに,適切な
大きさと行間を選ぶ必要があります.
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本文書体の選び方
印刷文書あるいはPDF文書の本文書体には,「標準的な太さの明朝体」が適切です.

明朝体を推奨する理由は,書体に適度なめりはり(横に細く縦に太い.跳ねが細く,止めが太い)があることです.このめりはりが文字を特徴付け,「画数の多い文字」あるいは「形が似た文字」であっても認知しやすくなります.また,細い線が含まれるため,文字が“軽やか”であり,複数行が連なっていても読み疲れしません.
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対して,ゴシック体は強調感はありますが,めりはりに乏しい書体です.見出しに用いるには適切です.しかし,数行続く本文に用いると強調感が重量感となり,暗く重々しい印象
を与え読み疲れにつながります.また,画数が多い文字も読みづらくなります.
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HTML文書あるいはプレゼンスライドに用いる文書には,ゴシック体が適当です.一般的なモニタあるいはプロジェクタの解像度では,明朝体の細い線が見づらくなります.
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PDF文書はフォント自体の情報量が大きいため,明朝体を用いても通常のモニタ程度では読みづらくありません.ただし,プロジェクタを介すると光によって細い線が見づらくなるおそれがあります
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「ゴシック体は力強い書体→本文書体をゴシック体にすると読者に強く認知される」という通念があるとしたら,再検討してみてください.「強すぎる弊害」あるいは「めりはりがない弊害
」も考慮する必要があります.
文字の大きさの決め方
A4版の文書では,10ポイントが社会的な通例であり,既定の大きさとしている企業も多数あります.
A4版以外の版型の文書では文書の大きさに合わせて多少の調整をするのが適当です.
ちなみに,ワープロの設定項目にある10.5ポイントは,「号数活字(現在では使用例が少ない活字)」に基づく「五号」(約10.5ポイント)の名残りです.
行間の決め方
一般に読みやすいとされる行間(行と行の間隔)は,文字の大きさの60〜80%です.10ポイントの文字を用いる際は,8ポイントを推奨します.短い段落がほとんどの文書では6ポイントでも差
し支えありません.
行間は,読みやすさに大きく影響します.行間が狭いと行と行が干渉し読みづらくなります.また,100%以上の行間を用いると文字よりも行間に視線が向かい読者の集中を削ぐおそれがあります.
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しばしば,「経費削減のために行間を狭くしてページ数を減している」というお話を聞きます.仮に18ptの設定で36行の文書を15ptに設定すると43行になり,7行の差が生じます.ただし,この差が1ページに反映されるには,単純に6ないし7ページを要します.数ページの文書ではさほどの差になりませんし,ページ数の多い文書では10ページ程度で改ページの処理をするため実質的な効果は薄いと言えます.
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.行間の設定で2ページの文書が1ページに収まる場合もありますが,読みやすさとの引き換えになります.行間でページ数を調整するのは手近な方法ですが,問題のすり替えとも言えます.文書の構成,図・表あるいは箇条書きの使い方などから考える
のが本筋です.読者の読みづらさにつながる方法でページ数を削減するのは,“技術”文書らしからぬ発想です.

行文字数の調整
一般に読みやすいとされる行文字数(1行の文字数,「行幅」に相当)は,40字程度です.
文書の左右余白とともに数文字分のインデント(段落全体の字下げ)を設定して,行文字数を調整するのが適切です.

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