「ワープロ文書」のレイアウト
「レイアウト」と聞くとなにやらデザイン用語のように思われ,ワードプロセッサ(以下,ワープロ)で文書を作成する際に妙に難しく考えてしまうことが多いのではないでしょうか.
たとえば,見出しに丸ゴシック体のような書体を使うとか,図・表の周囲に段落を“まわり込み”するとか,「グラフィックデザインの手法」を思い浮かべるのではないでしょうか.
しかし,そのような「
“凝った”
手法」以前に,基本書式(本文文字・行間など)や,ワープロにデフォルトで設定されている見出し書式を少し見直してみるだけで文書は格段に読みやすくなります.いい換えれば,「ちょっとした基本事項に気が付いていないばかり,体裁が悪い(文書主旨とレイアウトがそぐわない)ワープロ文書を作ってしまっている」ということになります.その一例として「ワープロの行間」の問題をあげてみます.
例:ワープロの行間の設定
ワープロを起動して「新規文書の作成」メニューを選択すると,標準ではA4判で10.5ポイントの文書画面が現れると思います.
あわせて,行送りは18ポイント(行間7.5ポイント),1ページ36行くらいで設定されているのが通常です.
一般的に使う場合にこれらの標準設定でとくに不都合もありませんし疑問も感じません.しかし,「1ページの行数を増やす」,「判型をA4からB5にする」など設定を変更するとにはどのようにしているでしょか.
「1ページの行数を増やす」のに,行送りを15ポイント以下(行間4.5ポイント)にしてきわめて読みにくい文書にしてしまう.
「判型をA4からB5にする」のに,判型だけ変更して文書余白を調整しないため余白が目立つ不自然な文書になってしまう.
ワープロの標準設定をあまりにも“鵜呑み”にしたがために,読みにくく体裁が悪くなってしまった文書をよく見かけます.
このコーナーでは,ワープロで文書を作成する際に基本となる「判型・余白」,「本文の書体・行間」,「見出しの書式」などについて「読者の読みやすさ」の視点で解説します.
次のページに進む
(ボタンをクリックしてください)
<
当コーナーの閲覧にあたり
>
当コーナーで使用する図・表および内容は当社の出張開催形式のセミナー「
テクニカルライティングで考えるわかりやすい
技術文書の作成手法<
技術報告・研究報告編
>
」 「
テクニカルライティングで考えるわかりやすい
技術文書の作成手法<
製品解説・技術解説編
>
」からの一部抜粋です.
当コーナーの内容を各種の文書作成の参考にしていただくことは作者の意とするところであり,これが皆様のお役に立てば誠に幸いです.ただし,内容の一部あるいは全部の転載(他のWebサイトや他の出版物,等に収録・再配布する)をする,あるいは当著作物を二次使用することを禁じます.
Copyright:Takaaki-YAMANOUCHI/2002-2003
山之内孝明/(有)山之内総合研究所
Takaaki Yamanouchi/ Yamanouchi Research Institute,Ltd.
takaaki@yamanouchi-yri.com