最後までご覧いただきまして有難うございます.このコーナーは当セミナー「第3部 目次作りのポイント」の補足として,第1版以降発行に内容の追加・変更があった場合にどのようにこれを取り扱うかについて,一般的な方法である「追補」と「改訂」について述べました.
パソコンのソフトウェアでは,機能の追加,改良に伴うバージョンアップがしばしば行われます.しかし,その使い方について読者にわかりやすい解説をしているかといえば,少しばかり疑問に思えてくることがあります.
バージョンアップ版を新規に購入したユーザには,マニュアルが付属するのですが,アップグレード版を購入したユーザにはマニュアルが付属しない(あるいは簡単な「機能追加ガイド」が付くだけ)ことがよくあります.
これにはいくつかの理由が考えられます(もちろん以下は筆者の私見です).
アップグレード版ユーザは既に旧バージョンの操作に習熟しているので「機能追加ガイド」だけでも十分理解してくれる.
「機能追加ガイド」でわかりにくければ「オンラインヘルプ」がある(マニュアルをPDFファイルにして付属させている場合もある).
コスト(原価や各種手数料)を下げたいのでアップグレード版にはマニュアルはできるだけ付けたくない(マニュアルだけを有料にしているあるいはマニュアル付アップグレード版を販売している場合もある).
しかし,ユーザはこれで本当に満足してくれているでしょうか.それよりも,新しい機能を使いこなしているでしょうか.ユーザの視点からすれば,アップグレード版にもマニュアルが付いていて,かつどこが旧バージョンからの変更点なのかが明確にわかるというのが希望です.
アップグレード版であっても「製品」であり「商品」であることには間違いありません.ユーザが使いこなしてこそ価値があります.バージョンアップの際においてもユーザに使いやすい形でマニュアルを提供することは重要なことだと思います.