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最後までご覧いただき有難うございます.各種の技術文書を効率よく作成する手法をテクニカルライティングのポイントで解説しました.当コーナーでお話したのは,段落のアウトライン(輪郭)です.無理に型に当てはめるととらず,各種の技術文書を作成する際の“きっかけ”とご理解いただければ幸いです.
当コーナーの最初で述べたように,これらのポイントはさまざまな技術文書で積み重ねられかつ読者に受け入れられてきた「技術を文書で伝える技術」のエッセンスです.技術的な課題を解決する際と同様に,技術文書を作成する場合も「基本となる論理とそれから導かれる手法」を理解して実務に臨むことが重要と言えます.
文書作成は,まさに「知的生産」です.直接の代価に結びつく商品の生産とは比較できませんが,ノウハウを「文書」に表す行為は開発・製造のみならず技術系企業の多くの部署で重要な位置付けにあります.
「企業は情報を共有することで成り立っている」とも言えます.情報を有する者が「相手に伝える技術」を備えていなければ情報の共有も「データの共有」にとどまり「ノウハウ(およびさらにノウハウを生みだす原理)の共有」にはなりえません.
企業にとっての文書作成の重要性とともに,企業を構成する人々にとっても「書く」という行為は「新たな着想」,「埋もれていた発想の再認識」さらには「個別の事象からの関係性 (共通性,相反性など)の発見」につながります.
さまざまな「問題解決手法」を取り上げるまでもなく,「書く」は「考える」を具象化する基本的な手法です.「キーワードを書き出す」あるいは「箇条書き,図・表で表す」の先には ,「要素の関係を言語に表す力」が必要です.当コーナーで述べた「文を引き出す」はまさに「発想を引き出す」とも言えます.

当社の願いは,技術者の皆さんに「テクニカルライティング」を知っていただき,技術文書の作成に役立てていただくことです. 品質が高い技術文書を不要な時間をかけることなく作成できれば,業務の効率化と企業の利益につながると確信します.
業務を合理化しても文書作成に時間がかかっては意味がありません.だからと言って,技術文書を“誤った方向で合理化”しては,企業の知的損失になりかねません.
「技術立国」を標榜する日本であるにもかかわらず,「技術文書の作成が苦手」と思い込んでおられる技術者は少なくありません.「ものを作る」は確かに大きな成果を生み出します. ならば,「もの作り」にかかわる技術文書を作成する技術を見直せばさらなる成果につながると思われてなりません.
繰り返しになりますが, 「テクニカルライティング」はすでに技術者の皆さんが獲得した技術文書の知識あるいは経験を否定するものではありません.むしろ,知識と経験の整理であり,必要な補完とも言えます.
「書くのが苦手」と片づけてしまい「書くによる知的生産」を避けていては,個々の能力あるいは企業の力を削いでいることになります.「書くのが苦手」と思い込む前に「何が障壁になっているか」を知り,自身の「書く力」を見直していただければ大きな「知的生産力」になるはずです.
「書くのに時間がかかる」あるいは「書いても十分に伝わらず,問合せの対応をせまられる」から生じる損失をなくし,「知的財産である技術文書の価値を戦略的に高める」とともに「企業の業務を効率化する」ために,技術文書とテクニカルライティングに関心を寄せていただくことを願っています.
山之内孝明(山之内総合研究所・代表)
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技術文書の共通基礎と「要点がわかる」文書作成のポイントを解説 します. |
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技術文書の1stステップ」に技術メールのポイント,敬語表現の使い方を追加した拡張版です. |
「技術文書の1stステップ」にビジネス文書(社内文書・社外文書)の基本,敬語表現の使い方を追加した拡張版 です. |
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システム操作マニュアル(電子申請システム,情報検索システム,業務支援システム,その他)を作成する際のポイントを基本と事例で解説 します. |
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製造工程での組立て作業あるいは製品の整備・改修作業などを想定した作業手順書のポイントを基本と事例で解説します. |
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製品あるいはソフトウェアの操作を図解でわかりやすく示す「図解マニュアル」を作成する際のポイントを基本と事例で解説します. |
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