このコーナーのまとめとして,“なぜ技術文書とビジネス文書を同じように解説するのか”という疑問にお答えしたと思います.筆者の本意としては,「技術文書」と「ビジネス文書」という分類表現は使いたくありません.
当ホームページの冒頭でも述べているように「現代では技術とビジネスは密接に関連」しています.技術者が作成する文書の読者は,けして技術者だけではなくビジネスマンでありユーザであることが多いはずです.また,ビジネスマンもマーケティングの報告文書を作成したりユーザ向けの解説文書を作成する機会が多いはずです.
このように,今日では「技術文書」と「ビジネス文書」に境界を設けることにはあまり意味がありません.むしろ技術者もビジネスマンも共通して「文書の目的,読者対象に応じて(同じ分野でも異分野であってもまたユーザであっても)わかりやすく構成・表現する手法」を知っておく必要があると考えます.
少なくとも「技術者が作成する文書が技術文書」,「ビジネスマンが作成する文書がビジネス文書」という固定観念はぬぐいたいものです.「目的・読者対象に応じてわかりやすく構成し表現する文書手法」の一つに当ホームページで述べる「テクニカルライティング」があると考えています.