「目次」と聞くと“文書の冒頭で何ページに何の見出しがあるかを示すページ”を思い浮かべるのは当然です.しかし,目次は文書を作成した後の“副産物”ではありません.
執筆者にとっては“文書を作成するにあたっての道標(みちしるべ)”であり,文書を作成する際にあらかじめ構成や見出し名を検討しておくべきものです.同様に目次は読者にとっても“理解の道標”になるものです.このコーナーでは,技術文書の目次の構成方法とわかりやすい見出し名の付け方を,「章,節,項」の単位で例をあげながら解説します.
まず,文書の全体構成から考えることにします.例として報告書を想像してみてください.「表紙」,「序文」あるいは「目次」などの定型的なページと,第1章から始まる報告書の内容あるいは付録などその文書固有のページで構成されています.この後者を一般に「本文」とよびます.文書を作成する際は,この本文の構成(これを“目次構成”とよびます)を検討してから進めるのが基本です.