

図・表の使い方
「図1・1に示すように・・・」か「・・・(図1・1).」か
技術文書では,図(あるいは表)を段落で示して解説する手法を多用します.その際,しばしば議論になるのが
のいずれが適切なのか,いずれにすべきなのかという点です.どちらかが適当で一方が不適切と考える必要はありません.段落に応じて,すなわち「何が主題なのか」で必然的に使い分けることができるはずです.
「図を段落構成の一部」と考えれば,段落は図を主題にするのではなくしかるべき主題と結論で構成されそれを検証するために図を使うことになります.ならば必然的に,必然的に段落の最後に「<主題-結論>・・・(図1・1).」の形式になります.
一方,実験結果,調査の集計あるいはシステム構成を主題にしてそれから結論を導く段落構成ならば,段落の冒頭で「図1・1に***のシステム構成を示す」の形式が適当といえます.
実験レポートや学術論文のあるいは報告文書の一部では「図1・1に***のシステム構成を示す」の形式が主体でもよいと思います.しかし,技術文書,ビジネス文書もすべて図を主題にした構成にはなりません.むしろで主題あるいは結論を段落で述べそれを図・表で検証あるいは裏付ける手法が適切な場合が多いと思います.
確かに「図に示すように・・・」の形式にはの利点として,その箇所で一度読者の視線あるいは注意をを図に向けられる利点があります.しかし多くの場合,段落(本文)と図は同じ視野にあるわけですから必要以上にこれを気にする必要はありません.要は「段落構成における主題は何か」から考えることです.
図の使い方の基本−チャート図を例にして−
技術文書で使う図は,グラフやシステム図(例:ネットワーク図)ばかりではありません.段落(つまり文章)を図で表現することも重要です.段落をチャート化すれば読者に論理を明解に伝えることができますし,執筆者にとっても論理の整理になります.
[出張開催形式セミナー「わかりやすい技術文書の作成手法<技術報告・研究報告編>」から抜粋]
表の使い方の基本
表も図と同じことがいえます.数表ばかりが表ではありません.段落中に「相互に関連した並列な構造」が埋もれていることがあります.これから行・列構造を引き出して表化すれば構造的な表現ができます.また,行・列構造で表現すれば結論のもれをなくすことができます.
[出張開催形式セミナー「わかりやすい技術文書の作成手法<技術報告・研究報告編>」から抜粋]
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