

“長くなる文”の扱い方
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ワープロの手が進まない時間があると思えば,その反面で次々と語が連なり文章が構成される場合があります.ところが,「途中から失速して文章の終わりでうまくまとまらない」あるいは
「読み返してみると不自然で長い文章になっている」場合があります.
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文章が長く読みづらくなる原因
技術文書の1文が長くなる主な原因には,「いくつもの文節(主語と述語で構成される文の一部分)の連結」,「長い用語(複合語など)の多用」があるいは「文節を含んだ長い修飾語の多用」があります.
上記の原因のうち,「いくつもの文節の連結」により 1文が長くかつ複雑になる場合があります.
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技術文書では因果関係,連鎖関係あるいは対比関係を述べる必要が多々あります.この際に,複数の文節を連結して用います.
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主従関係(因果関係)にある文節で構成された文を「複文」とよびます.対して同格関係にある文節で構成された文を「重文」でとよびます.
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複数の文節で構成される複文あるいは重文に対して,「-は-だ」,「-は-する」など一対の主語と述語で構成される文を「単文」とよびます.
読みやすさの面から,「文節の連結は1対1(一つの文節に一つの文節が連なる)」が基本です.加えて,「主語と述語の間に文節を組み込まない(主語と述語を分割しない)」のが原則です.

長文の分割
三つ以上の文節で構成されていて読みづらいならば,「複文(もしくは重文)と単文」あるいは「複文(もしくは重文)と複文(もしくは重文)」に再構成してみるのが適当です.再構成すると,主と従の関係が明確になるとともに,それぞれ文に必要な事項を修飾語で補足しやすくなります.
不要に文節を連結せず,文をいったん“止める”と1文ごとの要点が明確になります.読者は「-した/する」など終止形の文末によって,文の要点を「自身の理解」とします.ところが,「-し,-したため,-し」と続けると,「理解の落とし所」がなく,「読者の十分な理解」にはなりえません.
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もし,「最後の文節が重要.途中は過程の文節」ならば,最後の文節をから「段落の要点」を構成して段落の最初に置くのが適当です.途中の過程は,裏付けとしてその後に置いても差し支えないはずです.いくつも文節を経て最後に要点よりも,最初に要点を置いたほうが適切です.
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文節を続けると,文に“勢い”が生じるようで執筆者にとっては爽快です.しかし,読者にとっては「終わりなき単文の連結」かもしれまん.明確な文末があってこその複文であり重文です.
「要約する」を「文節を連結して1文で構成する」ととらえると,無理が生じます.1文に「要約」しても,いくつもの文節をはさんで主語と述語が離れた文では読者に負担をかけます.

複文と重文の“限定的”な連結-「1+2」文節の目安-
「文節の連結は1対1(一つの文節に一つの文節が連なる)」が基本と申し上げましたが,その応用として「1+2」文節の構成を提唱します.「1+2」文節の構成とは,複文(因果関係)と重文(連鎖関係)を連結した3文節の構成です.
ただし,「因果関係と連鎖関係」に限り,「因果関係と対比関係」あるいは「因果関係と因果関係(複数の従節に対し一つの主節)」の連結は避けるのが適当です.

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