

あいまい表現のチェック
あいまい表現とは
技術文書に限らず実用文書では「あいまいな表現を避けるべき」とされています.だだし,一口に“あいまい”な表現といってもさまざまであり,まず「何があいまい表現の原因なのか」から考える必要があります.あいまい表現をその原因から次のように分類してみます.
あいまいな語を使った表現
必要な語句がもれているあいまい表現
あいまいな否定表現
最初の「あいまいな語を使った表現」は,いわば“部分的”な問題であり,その語を適切な語に置き換え(あるいは削除し),文の構成を調整すれば解決します.
一方,後二者は“構造的”な問題です.「あいまいな否定表現」はよく指摘される点なのでご存知かもしれません.
これに対して,「必要な語句(情報)がもれているあいまい表現」は執筆者自身がそれと気付くことがないままにしやすい例といえます.
必要な語句がもれている表現
執筆者はしばしば「読者も自分と同じように理解するだろう」と思い込み,必要な語句(情報)をもらしてしまうことがあります.原因が“自身の思い込み”であるがために,見直した際でもそれに気が付かないことがあります.
書く(あるいは読み直す)際に“読者の視点”で考えることが必要です.この「必要な語句(情報)がもれているあいまい表現」もはいくつかに分類することができます.
情報の不足によるあいまい表現
主語,目的語にかかる修飾語があいまいな表現
主語のもれによるあいまい表現
ここではその一例をあげるにとどめますが,実務の文書ではこれらが複合している場合が多く,さまざまな例で検証する必要があります.
情報・通信技術の進歩が目覚しく,システムを構築するための要素技術の選択肢が広がるとともに低廉化が進んでいる. |
一見よくありそうな文章ですが,読者の視点で疑問をさしはさむと次のようになります.
情報・通信技術(どの部分を指すのか?)の進歩(どのような進歩?)が目覚しく,(何の?)システムを構築するための要素技術(どのような技術?)の選択肢が広がるとともに低廉化が進んでいる. |
上の例では使われている語の意味が広いため読者には具体的には何を指しているのか理解しづらい内容になっています.
情報・通信技術,とりわけインターネットのブロードバンド化により,販売管理システムを構築するためのネットワーク関連技術の選択肢が広がるとともに低廉化が進んでいる. |
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