

技術文書で陥りやすい表現のチェック
「技術文書で陥りやすい表現」とは
あいまい表現を解説した項でものべましたが,執筆者はしばしば「読者も自分と同じように理解するだろう」と思い込みがちです.とりわけ,技術者を読者対象にした文書では内容の一部が飛躍したり技術“口語(話し言葉)”ともよぶべき慣用的な表現をつかいがちです.また,いわゆる「である調」の報告文書では堅苦しい教授的表現を使ったり,「です・まる調」の解説文書では必要以上のていねい表現に陥ることがあります.技術文書でおといりやすい表現を整理すると次のように分類できます.
誤解されやすい(疑問が残る)技術表現
技術文書になじまない表現
それぞれに多用な例がありますが,ここでは後者の1例をあげて見たいと思います.
[出張開催形式セミナー「わかりやすい技術文書の作成手法<技術報告・研究報告編>」から抜粋]
[出張開催形式セミナー「わかりやすい技術文書の作成手法<製品解説・技術解説編>」から抜粋]
技術文書になじまない表現
技術者間の話し言葉では誤りなく通じ合っても,文書にすると不可解な表現があります.技術者が用語・表現にはいわゆる“現場用語”ともよぶべき慣用語・表現があります.
技術文書の中で「CD-Rを焼く」と表しても,「火をつけて燃やしてしまう」ことと受け取る読者は少ないと思います.「CD-Rを焼く」とは「CD-Rを製作する」あるいは「CD-Rにデータを書き込む」ことを意味していることは明らかです.かといって,会話表現ではなく記述表現である文書(それも技術文書)にこのような慣用表現・形容表現を使うことは適切とはいえません.
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