ひらがな書きが適当な例(2)
副詞,接続詞以外にも常用漢字表にない漢字や慣用的な用法を使うことがよくあります.
「出来る」
とか
「-の様に」
などの語は,マニュアルなどでも比較的ひんぱんに使うのにその表記の本来の由来については現在ではさほど考慮されているわけではありません.このように習慣的に漢字書きで使われている語についてはひらがな書きをしたほうが適当な場合があります.
注 記
当ページで取り上げた用例はマニュアルをはじめとした実用文書でよく使われる表現からその一部を抽出したものであり,すべてを網羅するものではありません.
また,当ページで取り上げた表記の用法は原則として用字用語集を参考にしていますが,用字用語集で許容されている表記(どちらの表記を使ってもよいもの)については最近の出版物の傾向および慣用例を勘案して筆者が判断しています.
ひらがな書きが適当なもの
-代名詞-
ひらがな表記
漢字・かな表記
参 考
備 考
その
(其の)
表外漢字
その
場合には
それぞれ
(其々,夫々)
表外漢字・表外音訓
それぞれ
の場合には
おのおの
(各々)
*
おのおの
の場合に
ひらがな書きが適当なもの
-名詞-
ひらがな表記
漢字・かな表記
収録漢字表
備 考
-するうえで
(-する上で)
*
使用
するうえで
-つき
(-付き)
*
雨天に
つき
注:(動詞)接着剤で付ける
-のとき
(-の時)
*
変化した
とき
(名詞)場合
-のとおり
(-の通り)
*
先の述べた
とおり
注:(接尾語)二通り
-のように
(-の様に)
*
先に述べた
ように
ため
(為)
表外音訓
-した
ため
に
ほか
(他)
表外音訓
その
ほかには
注:その他<ソノタ>
いま
(今)
*
いま
では,
いま
まで
こと
(事)
(許容)
-した
こと
がない
注:(使い分け)事を起こす
さまざま
(様々)
*
さまざま
な国で
ひらがな書きが適当なもの
-動詞・助動詞-
ひらがな表記
漢字・かな表記
参 考
備 考
まとめる
(纏める)
表外漢字
結果を
まとめる
できる
(出来る)
*
-することが
できる
ください
(下さい)
*
-に注意して
ください
-にみられるように
(-に見られるように)
*
この結果に
みられるように
注:物を見る
-とよぶ
(-と呼ぶ)
*
一般に**と
よぶ
.
注:(代替)呼称する
ひらがな表記
漢字・かな表記
収録漢字表
備 考
-をはじめに
(-を初めとする/始めとする)
*
この例を
はじめ
注:(副詞)初めて
注:(動詞)始める
ごとく
(如く)
表外音訓
Aの
ごとく
(代替:ように)
ない
(無い)
*
(助動詞)-したことが
ない,
-が
ない
場合
ひらがな書きが適当なもの
-形容詞-
ひらがな表記
漢字・かな表記
収録漢字表
備 考
しがたい
(-し難い)
*
許
しがたい
-しやすい
(-し易い)
表外音訓
変化
しやすい
ない
(無い)
*
(形容詞)-大き
くない
-してよい
(-して良い)
*
中止
してよい
参 考
また,「やさしい」と「難しい」のように対で使われるような形容詞でもそれぞれひら書きと漢字書きになる場合もあります.
ひらがな表記
漢字・かな表記
参 考
備 考
やさしい
(易しい)
表外音訓
やさしい
課題
(むずかしい)
難しい
*
難しい
課題
ひらがな書きが適当なもの
-その他-
ひらがな表記
漢字・かな表記
収録漢字表
備 考
-において
(-に於いて)
表外漢字
(連語)この場合
において
など
(等)
表外音訓
(副助詞)AやB
など
-つき
(-付き)
*
1個に
つき
脚 注
表外漢字:
常用漢字表にない漢字,
表外音訓
:常用漢字表にない音訓,
*
:用字用語集,各種用語集や慣用から勘案してひらがな表記を勧めるもの,
許容
:漢字で表記することも誤りではないがこではひらがな表記を勧めるもの
参考および引用文献
常用漢字表(昭和56年10月1日)内閣告示・内閣訓令
野村雅昭 編:「東京堂 用字用語辞典」,東京堂出版,1981
当ページの表を作成するにあたり用語選択の参考にさせていただくとともに用例の一部を引用させていただきました.
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